全体的に70年代を彷彿とさせるレトロでワイドなアウトライン、小波でも波の力を受けやすく、そのワイドなアウトラインの曲線からサイドフィン後ろで急激に絞り角を付けた、ウィングスワローテールは幅広のボードを感じさせない軽快なコントロール性を体感できます。

全体的にフラットに近いロッカーバランスで構成され、適度にリフトしたノーズロッカーで斜度があるサイズアップした大波にも対応、テールロッカーは抑えられ波からのパワーを受けやすく小波にも十分に対応できます。全体的に接水面が広くテイクオフ性能も非常に高く、小波からオーバーヘッドの波まであらゆるコンディションでオールラウンドに機能します。

SINRのボトムデザインはかなり深いシングルコンケーブが全体的に施されているのが特徴でドライブ性が非常に高く、小波でも失速することなくサーフィン可能です。また、テールエンドに施されたシングルチャンネルが更にスピードを生み出し、そのチャンネルがルーズ感を抑えてくれる効果もあります。ツインコンセプトのボードではありますがホールド性もあることが最大の特徴と言えます。

アウトラインはワイド丸みを帯びていて”グレン・パング”の作り出すパフォーマンスボードのイメージとは違ったレトロ感漂う、スタイリッシュなアウトラインになっています。ワイドが十分にある為テイクオフが早く、初速がつきやすいのが特徴です。テールは広めのラウンドテールで幅広のボードでも滑らかに操作できます。

ロッカーはノーズからテールまで緩やかな曲線を描き、センターエリアは十分にフラットなゾーンが確保されている為、波にパワーの無いセクションにおいてもスピードを維持しやすく、気持ち良い走りを実感できます。また適度にリフトしたノーズにより掘れたパワフルな波にも刺さることなく対応し、テールのリフトは抑えめではありますがラウンドテールとの組み合わせは滑らかな操作性を実現し、小波からハワイアンサイズの波でも対応できる万能さを兼ね備えています。

コンケーブは幅広のアウトラインに対して深い全体的にシングルコンケーブが施されています、これによりボトムの全体の水を受ける部分が非常に増え、非常に高いスピードを生み出します。HRTの最大の特徴とも言える、このスピード性の高さはボトムデザインにあると言えます。テールエンドにはわずかにですがＶＥＥが施されテールに抜ける水流を分散し張り付きを抑えターンコントロールのし易さも確保されています。